2009年10月28日
10月3日続きの続き

のんびり屋のイトヤンがオニギリを頬張ったりオヤツをつまんだりしているうちに、アジの群れは行方をくらまし二度と戻りはしなかった。
半分残ったオキアミブロックだけが、虚しく夜の底に佇んでいた。
そんなことに全く興味のない現実主義者のカジヤンは、歩いたりタバコをふかしたり座ったりキャスティングしたりをひたすら繰り返しているが、アオリイカからの反応はない。
するとリリーン♪鈴の音。
ごめんやっしゃ〜ワテのユムシのほうのロッドでんがな〜(一本勝負やないんかい)
餌がユムシでっさかい、コレどういうことか皆さんわかりまっしゃろーマイシャローナ♪
ええい、大アワセ!
スコン!?
はれ?軽いやないか〜い。
ハリに乗らんかったやないか〜い…。
その夜、得体の知れない巨大魚からの反応が再び訪れることはなかった。
──つづく──
Posted by バタヤン at 23:13
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