リベンジワカサギ

バタヤン

2012年03月21日 22:56

 3月某日、余呉湖へ。入鹿池や伊自良湖という手もあったが、リベンジというなら江戸の仇を長崎で討つような真似はせず、正々堂々と勝負するべきではないかと思って。
 写真はバンチョ。図体がデカイので手にしたクーラーが小さくみえるけれど、実はかなりデカイクーラーだったりする。どのくらいデカイかというと、まあワカサギ釣りに持参するにはかなり恥ずかしいサイズといった感じか。どんだけ釣って帰ろうとしてんねん、と突っ込まれそうだが、実は椅子代わりに持ってきただけである。
 そこかしこで釣れ上がっているワカサギを眺めながらガラ空きの奥の枡へ。
 開始早々バンチョに小気味良いアタリ、そして待望の1匹目ゲット!そう、そんなに難しい釣りじゃないんだよ、ワカサギ釣りってのは。しかし自分にはその後、一向にアタリが来ない。目の前に群れが通過してもかすりもしない。そこで面倒臭えなあと思いながらも延べ竿投入。そしてようやく1匹目を釣り上げた。続けてバンチョも2匹釣ったものの、後が続かない。我々に焦りの色が見え始めた。釣ったワカサギをつまみにビールをゴクゴク、なんていうささやかな夢さえも、この湖はかなえてくれないのだろうか───。

 
 場所移動。といっても釣れているところは空きがないので、その外側の風を正面からまともに受けるポイントに釣り座を確保。そこで3匹追加!そうだよな、内側から外側まで距離にして1メートルほどしか離れていないんだから、釣れて当たり前やろ!
 しかし3匹釣った後は沈黙の余呉湖と化す。そして正面からモロに受ける風が冷たい。世間の風もまた冷たい。バンチョ、熱燗をクイッとやる元気もない・・・。


 そのうち、我々にとってリベンジとは一体なんなのか、と真面目に考えたり考えなかったり、竿を揺すってみたり、膝を揺すってみたり・・・。

 それでも、なんだかんだ言いながら通りすがり的にポツリポツリと釣り上げて、缶ビール1本分くらいならなんとかなりそうなツマミが用意できたところでどちらからともなく「じゃあ帰るとするか」となった。謙虚な気持ちで当初立てていた目標のバンチョ20匹、バタヤン80匹には遠く及ばなかったが、我々には明日から仕事が待っていることだし・・・。



 







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